<![CDATA[PACかわら版]]> http://www.pacnet.co.jp/blog/ Wed, 11 Dec 2019 08:36:16 +0900 Fri, 22 Nov 2019 16:00:00 +0900 CMS Blue Monkey http://blogs.law.harvard.edu/tech/rss <![CDATA[マルチボックス]]> http://www.pacnet.co.jp/blog/2019/11/22/125 今回の舞台用語集は音響のマルチ(マルチボックス・マルチケーブル)に関してです。

マルチボックスとは、インプット(マイクやラインなど卓に入力するもの)やアウトプット(スピーカーや録音デッキなどに出力するもの)の回線を、マルチケーブルでまとめて送ることが出来るものです。

アナログマルチ

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写真:上から32ch、16ch、8chのマルチボックス

マルチボックスには色々な種類がありますが、ステージ上では16chのマルチボックスが良く使われます。

8chマルチはマイク本数が少ない時などに使い、32chマルチはステージ上に設置した16chマルチが2系統ある場合その二つを集約する時などに良く使われます。集約することによって、ステージから客席にあるPA卓(ハウス卓)までケーブルを引き回す際に、1本の引き回しで済むことになります。

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図:16ch2系統を32chに集約

16chマルチが2系統も必要ない時は、マルチボックスの両端にマルチコネクタが出ているタイプのボックスであれば、ケーブルを貫通させて下手・上手に同じ系統のマルチを引くことも出来ます。

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図:16chマルチ(1系統)を貫通

ステージの下手と上手両方にボックスがあることによって、下手に近い楽器は下手のマルチへ、上手に近い楽器は上手のマルチへ接続することが出来ます。

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写真:卓に繋がる先バラ

卓側では、上記の写真のようなセパレートコード(現場では先バラという言い方をすることが多いです)を使って卓のインプットへ回線を繋ぐことが出来ます。卓側でも先バラではなくボックスを使っても良いのですが、その際は立ち上げ用のケーブルが別途必要になります。

デジタルマルチ

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写真:YAMAHA Rio3224-D

昨今ミキサー卓のデジタル化が進んでいますが、それに伴いマルチもデジタルのものが主流になりつつあります。I/O(アイオー)や、ステージボックスという言い方をすることもあります。

マルチをデジタルにすることによってアナログマルチのような太くて重いケーブルを引き回す必要がなくなり、LANケーブルのような細くて軽いケーブルの引き回しで済むようになります。

アナログマルチの時は3~4人がかりでケーブルを引き回していましたが、デジタルのケーブルであれば1人で容易に引き回すことが出来、作業効率のアップに繋がります。

また、卓に直接デジタル入力出来るものであれば、先バラをする必要もありません。

デジタル卓に入力されるイーサコン
写真:デジタル卓に入力されるイーサコン

デジタルでは機器同士を接続する際、機種によって設定の仕方やネットワークの繋ぎ方が異なりますので注意が必要です。

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図:デイジーチェーン接続例

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図:スター接続 接続例

191023_マルチボックス_リング接続接続例.jpg
図:リング接続 接続例

 


 

㈱パシフィックアートセンターは、劇場、ホールの舞台設備、照明、音響、映像まで舞台技術をトータルサポートする会社です

 

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Fri, 22 Nov 2019 16:00:00 +0900
<![CDATA[LINE CUBE SHIBUYA オープン!!]]> http://www.pacnet.co.jp/blog/2019/11/01/124 2019年10月13日に、約4年間の新規建て替え期間を経て、渋谷公会堂がリニューアルオープン致しました。

LINE株式会社がネーミングライツプロモーションパートナーに選定され、ホールの名前も、渋谷公会堂から新たに「LINE CUBE SHIBUYA」と命名されました。
ホールの運営は、代表企業の株式会社アミューズをはじめとし、LINE株式会社、株式会社パシフィックアートセンターの3社が指定管理者として運営を行っており、パシフィックアートセンターは主に舞台の管理を担っています。
それでは、新たに生まれ変わったLINE CUBE SHIBUYAの舞台を、ほんの少しではありますが、ご紹介させて頂こうと思います。


 

舞台仕様

  • 舞台間口開口:19.1m
  • 高さ:9m~12m(可動式)
  • 奥行き:13.3m
  • 音響反射板装置一式
  • オーケストラピット
  •  
  • 座席数:1,956人 (オーケストラピット126席含む)
  • 1階席:1,180席(多目的鑑賞席4席含む)
  • 2階席:424席
  • 3階席:352席

 

こちらは、下手袖から見た、まだ一度も使われていない貴重な舞台面のショットです。

緞帳

 

こちらは、ホールの顔とも呼べる緞帳です。白い緞帳はなかなか珍しいのではないのでしょうか?
伝統ある京都の西陣織で作られた真っ白の緞帳は、スクリーンとしても活用できるように、と発案されたものです。これまで渋谷公会堂が築いてきたカルチャーの継承と、テクノロジーを駆使した新しい文化発信の場となっていけるようにという願いが込められています。

ピアノ

ピアノは、Steinway & Sonsのフルコンサートグランドピアノが入っています。
美術バトンは14本。サスペンションライトやバトン関係の昇降は全て電動となっています。
こちらがそれらの操作を行う操作盤となっています。

照明

調光卓は東芝ライテック LICSTAR-Ⅳ Type Sです。
また、最新のホールらしく、客電など設備の電球関係はほぼ全てLEDとなっています。

ピンルームには2kWクセノンピンスポットライトが4台入っています。

音響

音響卓はYAMAHA RIVAGE PM7です。
メインスピーカーはサイドとプロセニアムに、d & b  V‐Seriesが吊ってあります。

 
その他詳しいご案内は、LINE CUBE SHIBUYA公式ホームページをご覧下さい。


 

パシフィックアートセンターは数カ月に渡り、オープンに向けて様々な準備を進めて参りました。

残念ながら、台風の影響により開設記念式典及び開設記念イベントは中止になってしまいましたが、10月16日からはじまったPerfumeによるこけら落とし公演「Reframe 2019」は、8公演全日程が終了し、スタッフ一同安堵の様子です。
今後は主に外部対応がメインの業務になってくる事と思いますが、これからも安全を最優先に、事故なく本番が終えられるように日々業務にあたっていきたいと考えているようです。

かつての渋谷公会堂は、“ロックの殿堂“とも呼ばれ、様々なアーティストのコンサートが数多く公演されてきました。新たにオープンしたこのLINE CUBE SHIBUYAは、11月にはフェンシングの全日本選手権が行われるなど、音楽ライブだけにとどまらない多種多様な公演が行われる予定です。新たな文化発祥の拠点として、これからも多くの人々に親しまれるホールになることでしょう。
新たな時代と共に歩みだしたLINE CUBE SHIBUYAを、これからもよろしくお願い致します。

 


 

最後にプチ情報。舞台スタッフもなかなか目に触れる機会がないエリア、屋上をご紹介。
「屋上緑化」と「壁面緑化」の取り組みで、ヘデラカナリエンシスとテイカカヅラが植えられています。
こちらも私たち、指定管理者が管理しているんですよ。

 


 

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Fri, 01 Nov 2019 15:00:00 +0900
<![CDATA[ハウリング]]> http://www.pacnet.co.jp/blog/2019/10/21/123 ハウリングとはマイクとスピーカーが同空間に存在する際、両者の間で音がループし、「キーン」というような発振音が起こる現象です。
このハウリング音を発生させないように調整することも音響の大切な業務です。

事前の準備としては、状況に合わせたマイクを選択する、マイクとスピーカーを出来る限り条件の良い位置に設置する、適切なボリュームを設定する、などが挙げられます。
グラフィックイコライザ(GEQ)などを使用してハウリングポイントを抑制することもよく行われる方法です。
このように準備をしておき、本番でハウリングが起きないよう調整しています。

動画ではピンマイクとスピーカーを使用し実際にハウリングが起こる所、さらにグラフィックイコライザ(GEQ)を使用し調整を行う所を撮っています。
始めに画面左側にあるピンマイクのフェーダーを+5dBまで上げた時にはハウリングを起こしていますが、各周波数(ハウリングポイント)を調整した後にはハウリングを起こさなくなっているのがご覧いただけますでしょうか。
「キーン」というようなハウリングの音が鳴りますので、音量にご注意下さい。


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Mon, 21 Oct 2019 19:19:25 +0900
<![CDATA[舞台部会ワークショップ                                「降らし物の仕掛けとドライアイス」開催]]> http://www.pacnet.co.jp/blog/2019/08/19/121 当社ではさまざまな催事で、
主催者から演出の要望を受けることがあります。
「演出でこんなものを降らせたい」
そんな要望があった時に役立つワークショップです。

今回はドライアイスマシーンの講習もありました。

講師はスーパー歌舞伎公演で
特殊効果を担当したこともあるベテラン社員です。

 

舞台部会だけではなく、音響、照明からも参加、
20数名の社員が集まりました。

雪かごに「雪」を仕込む。

ひらひら、しんしん…
雪かごや雪ネットの揺らし方で「雪」の降り方が違う。

降り被せ、振り落としの仕込み。
今回は振り竹に黒紗幕を。

 

引き栓を作ってみる。
講師は簡単に見せるが、
実は難しい。