裏が透けるくらい非常に薄い絹の素材で出来ており、シワになりにくく、ドレープ(ヒダ)を美しく作ることが出来ます。舞台では、アーチ幕と袖幕(そでまく)が使われることが多いです。
このように、乳紐(ちちひも)を使い美術バトンに吊って使用するのが基本です。
吊り込みが終わったら、ヒダの形を確認して整えます。
写真ではジョーゼットアーチ(2段)と、端に袖幕が吊ってあります。吊り方で形状や大きさなど色々とアレンジが効くのですが、舞台ではこの様にジョーゼットアーチを用いて飾るのが、最も多い形かと思われます。
このままではどうしても暗くなりがちなので、必ずと言っていいほどジョーゼット幕には専用に照明を当てます。下の写真では、袖幕の裏からSS(ステージサイドスポット)で色を用いてシーンに合わせて演出します。
使用用途はバレエや式典、演劇、はたまたカラオケ大会まで、実に様々なイベントで使用されています。
ジョーゼット幕があるだけで、舞台がより美しく華やかに見えるようなりますね。
小ネタ
舞台図面などではJOZ、JZなどと省略して書かれる事が多いジョーゼット幕。
ですが、実は本来のスペルは"georgette"だったりします。
......一文字も合っていませんね。恐らく、誰かが語感から当て字で書き始めたのが浸透したのでしょう。
パシフィックアートセンターでは、ジョーゼット幕のレンタル業務も行っています。
いつもとは違う、豪華で素敵な舞台を演出してみては如何でしょうか?
レンタルをご希望の方は、是非お問い合わせフォームにてお問い合わせ下さい。