仕事を知る(日本舞踊編)

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ある舞台における、スタッフの一日に密着!
PACの仕事をご覧いただけます。

普段はあまり人目に触れることのない舞台づくりの裏側に密着。唯一無二の瞬間を作り上げる現場をご紹介します。

ある舞台でのスタッフの1日

日本舞踊編

舞台監督・大道具

照明

音響

8:30

現場入り

現場入り、打合せ

現場入り、打合せ

9:00

仕込開始

吊り込み

機材搬入
卓周りの仕込み

10:00

道具の仕分け
アシの準備

春夏秋冬
操作盤

床周りの仕込み

ステージ仕込み

11:00

台組み
道具の立て込み

休憩

12:00

休憩

休憩

シュート

13:00

修正、最終調整

チューニング

14:00

音合わせ

15:00

居所・場当たり

16:00

リハーサル

リハーサル

リハーサル

17:00

修正

18:00

開場

本番

19:00

20:00

客ハケ~撤収

21:00

21:30 完全退館

22:00

[日本舞踊編 舞台スタッフ]

8:30現場入り

入社3年目、まだまだ新人扱いされているけど、ある程度は動けるようになったと自分では思っている。 まあ先輩には年中怒られているけど...
「お~い!!グズグズすんな、道具出しするから早く来い!」
ほらネ。君も来るかい?

[日本舞踊編 舞台スタッフ]

9:00仕込み開始

さあ、仕込が始まる。
日本舞踊の大道具って、いろいろあってね。
定式道具だけでも覚えるのが大変なんだ。
また、踊り手によっても大道具が変わることもあるんだ。
「お~い!!道具をつないでおけ~~!!」

[日本舞踊編 舞台スタッフ]

10:00道具の仕分け アシの準備

「お~い、道具の仕分けするから、こっちへ来い」
仕分けというのは舞台の下手と上手、どちらから道具を出せば便利かを考えて、振り分けておくことさ。
例えば背景になる道具が6枚あれば、上手に3枚、下手に3枚、てな具合でね。
いろいろ道具が置いてあるから見てみる?

「お~い、そろそろ照明のシュートが始まるぞ!お前、アシの準備したか?」
そうそうアシ、アシ。
今日の演目で「さぎ娘」っていうのがあるんだけど、そこで「葦」が出るんだ。葦にもいろいろあって「枯れ葦」「青葦」「銀葦」「雪持ち葦」とかね。さぎ娘なら雪持ちの葦だね。
いろいろな造花やたち立ち木がでるよ。
これも大道具なのさ。

[日本舞踊編 舞台スタッフ]

10:30春夏秋冬 操作盤

日本には四季があるだろ、日本舞踊にも春夏秋冬がちゃんと設定されているんだよ。
大道具なら春は菜の花や桜、夏は夕立、秋はススキ、冬は雪。唄の中にもそれと分かる詞があり、照明でも分かるよ。
例えばお月さま、春の月は霞のかかったおぼろ月ってな具合。
結構面白いでしょ?

そうそう、舞台の仕事で大切な舞台の心臓部を見せてあげるよ。
こっち来てほら、ここが操作盤だよ。
このボタンを操作して、美術バトンや照明バトンの昇降をするんだ。
この劇場は電動だけど手動で上げ下ろしをする劇場もたくさんあるんだよ。
「余計なものを触るんじゃね~ぞ!!」

[日本舞踊編 舞台スタッフ]

11:00台組み 道具の立て込み

さあ、台組みを始めるか。
台を組んで二重を作る。
それが御殿になったり土手になったり、山台の台も段取っておかなくちゃ。
台組みに使う足もいろいろあるんだ。箱馬、開き足、足を作ることもあるよ。

「最初の道具を飾るぞ~」 ほいきた、いよいよ道具を飾っての照明の明かり合わせだよ。 所作台を敷いて、山台や道具を立て込んでいくんだ、照明のバトンの位置も考えて決めていくのさ。 そして、位置が決まれば、それをバミっていくのも俺の仕事。

[日本舞踊編 舞台スタッフ]

12:30休憩

さぁ~メシだ、メシだ、昼飯だ!!
照明さんがシュートをしている間に俺たち大道具は昼飯だ。
でも、ゆっくりなんか食ってられない。照明さんが「つぎ飾ってください」って言ったら、飾った道具をばらして次の道具を飾っていくのさ!

[日本舞踊編 舞台スタッフ]

13:00修正、最終調整

今日は新作があるから、美術さん、背景さん(絵描きさん)も来ている。
これから踊り手さんも交えて飾った道具の最終調整をするのさ。
踊り手さんが「ここをこうして欲しい」といえば、すぐ直していくんだ。
リハーサルに間に合うようにね。

[日本舞踊編 舞台スタッフ]

15:30居所・場当たり

道具調べも終わって、今度は実際に踊り手さんが舞台を動いてみるんだ。
「居所」「場当たり」っていうんだよ。ここでまた具合の悪いところがあれば、すぐに直す。
まあ、ここまでくれば、まず直しはないよ。
「お~い!ここ直しとけ~!」
あららっと!

[日本舞踊編 舞台スタッフ]

16:30リハーサル

さぁ~、リハーサルが始まるよ。始まるとけっこう忙しいのさ。
雪を降らしたり、いろいろきっかけがあってね。
でも面白いよ!ほんと一日中忙しいし、つらいこともあるけど、結構はまっちゃうかも?
この世界...。

[日本舞踊編 照明スタッフ]

08:30現場入り、打合せ

まだまだ準備するものを間違えたり、わからないことも多いですが、早く一人前になれるように頑張っています。
着替えてさっそく現場へ行きましょう。

まずは打ち合わせです。
今日の作業チーフから、仕込みについての説明や注意事項等を聞き、それから仕込み作業に入ります。
今日の仕事は日本舞踊なので、足袋、草履が必需品です。
所作台の上では土足厳禁!

[日本舞踊編 照明スタッフ]

09:00吊りこみ

いま先輩は仕込み図に従ってスポットを吊りこみ、回路をとっています。
機材を吊り位置に持って行きサスバンドに吊って回路につなぎます。
そして、色番号にしたがってフィルターに入れていくのですが、これがわたしたち新人の最初の仕事です。
フィルターを入れたらネタ入れして大きさ、角度を決めていき、ホリ幕や床に模様を出します。

[日本舞踊編 照明スタッフ]

10:30床周りの仕込み

吊りこみが終わったら、床周りの仕込みと前明かりのシュートをします。
まず、コードが役者さんの邪魔にならないように養生します。
歌舞伎座や日舞ではこうした舞台前の足下からライトが当てられます。また花道にもフラットライトがあります。
客席サイドや客席上部の照明、そして2階席の下に吊られているバルコニーライト。舞台の正面から当てます。

[日本舞踊編 照明スタッフ]

11:30休憩

照明は仕込みが終わり昼休憩です。今日はこんなお弁当を食べました。
この時間を利用して、いろいろな角度から舞台を見てみましょう。

[日本舞踊編 照明スタッフ]

12:30シュート

大道具さんの飾りこみが終わり作業再開!さあ、舞台中のシュートです。
照明チーフの指示に従って、サスに吊ったスポットの大きさ、角度を一つずつ合わせていきます。
シュート中のやりとりはこんな感じです。
チーフ「上から2台目もっと下振り!...ああ、ちょっと行き過ぎ。もっとバラして」
私「決まりましたーいかがでしょう?」
チーフ「はい、それOK! 次、地明かりの73くださーい」
このやりとり、意味分かりますか?

[日本舞踊編 照明スタッフ]

16:30リハーサル

通しリハーサルでは演者・スタッフともに本番どおりに動き最終的な確認、修正をします。
ステージ担当者は舞台の進行に合わせて転換作業を、ピンルームからは役者さんの動きに合わせてピンスポットを当てていきます。
各スポットは調整室で制御。オペレーターは各スタッフとインカムを使って会話します。プランナーは客席からお客様と同じ目線でステージを見て明かりを作ります。
私も自分のポジションにつかないと...。
今日は日本舞踊の仕込を見ていただきましたが、いかがでしたか
ではまた、次の現場でお会いしましょう!

[日本舞踊編 音響スタッフ]

08:30現場入り、打合せ

まだまだ頼りない私だけど、今日は私の後について現場の雰囲気を感じてほしいな。
今日の仕事は日本舞踊のリサイタルなので足袋、草履が必需品。所作台の上は土足厳禁です。
今回は制作舞踊もあるということで、めったにないことですが洋楽器もあってPAが大変なんだ。
まずは仕込み図を見ながら打ち合わせをしよう。
打ち合わせが終わったら、機材の搬入開始だよ。

[日本舞踊編 音響スタッフ]

09:00機材搬入 卓周りの仕込み

まずは機材の搬入・振り分けをします。
「機材には重いものやデリケートなものが多いから十分気をつけて」
「音響卓を運びますので皆さんご協力をお願いします」
音響卓のなかには200kgを越えるものもあるので舞台さんや照明さんに手伝ってもらうことがあります。

全員で取りかかる作業はこれで一段落。
この後は卓周りとステージ周りに分かれて仕込みをするよ。
卓周りではスピーカーの仕込み、ミキサーに書き込み、マルチケーブル・電源ケーブルをPAブースまで引きます。

[日本舞踊編 音響スタッフ]

10:30ステージ仕込み

卓側は先輩に任せて、わたしたちはステージ側の仕込み。
一言にステージの仕込みといっても作業はたくさんあるんだよ。
マイクを準備してモニタSPの仕込んだり、アンプの電源を取りスピーカーにパッチしたり、準備しておいたマイクを仕込み図にそって回線をとったり...。
だから手分けして効率よく進めていこう。

[日本舞踊編 音響スタッフ]

12:00休憩

休憩中...
分からないことがあったら今のうちに確認しておこう。
それでは午後も頑張ろう!

[日本舞踊編 音響スタッフ]

13:00チューニング

打ち合わせも終わり、午後の作業開始です。
「音響チェック(システムチューニング)入ります」
「舞台さんや照明さんも一緒に作業をしているから、大きな音を出すときなどは一声かけるのを忘れないようにね」
「わたしたちはマイクのセッティングをして音合わせに備えよう」
本来日本舞踊でPAというと和楽器が主になるけど今回は『創作舞踊』。洋楽器も交えたちょっと変わった演出になっているんだよ。

[日本舞踊編 音響スタッフ]

14:00音合わせ

すべての準備が整いました。これから音合わせをします。
ワイヤレスマイクのチェックや、モニタースピーカーの置き位置を微調整し出力バランスを取ります。
それから、サンドチェック。
「三味線の音をください」
「ありがとうございます」
「全体でお願いします」
こんなふうにコミュニケーションをとりながら音合わせをしていくんだよ。

[日本舞踊編 音響スタッフ]

16:30リハーサル

通しリハーサルでは、出演者・スタッフともに本番通りに動き最終的な確認・修正をします。
今日はどうだった?
今回は舞踊だったけど、他もいろいろな催し物があるんだよ。
また次の現場で会おうね!

PACのことをもっと知るために