PACにおける5Sの取り組み

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PACにおいて「5S」とは、ふつうに整理整頓や清掃をやることではなく、それらを事業所をあげて取り組み、徹底してきれいにする活動のことを意味しています。

PACにおいて「5S」とは、ふつうに整理整頓や清掃をやることではなく、それらを事業所をあげて取り組み、徹底してきれいにする活動のことを意味しています。

多種多様な機材や道具を扱うPACでは、「5S」を意識して行うことで、舞台上の安全を維持し、より良い演出空間を提供できると考えています。

整理[必要なものと必要でないものを分けて、必要でないものを捨てること]

整理の対象は物理的な物に限りません。たとえば、スペース、仕事、情報などいろいろ応用できます。
まず、はじめに『整理』をおこないます。「整理」をしますとそこには必要なものだけが残ります。

 

整頓[必要なものをだけを誰もがわかるように置き場を決めて表示し、元に戻せる状態にすること]

置き場を決めても守られない。自分でも決めたことを忘れてしまいますので他の人はなおわからない。そこで「表示」が必要なのです。
「表示」までしないと「整頓」と言えません。
また「表示」していても「誰もがわかる」状態でないと、元に戻せませんので、「整頓」とは言えません。
また、整理・整頓の順番も大事です。
まず整理、そして整頓の順番が良いです。どうしてか?

いきなり整頓すると、必要でないものまでも「置き場を決めて表示」しないといけなくなります。これはムダですよね。置き場所、置き方、表示は、整頓の3要素です。

 

清掃[身の回りのものや職場の中をきれいに掃除すること]」

5S活動においては、掃除をしてきれいにすることに加え、掃除をする過程で細部まで点検することが含まれます。つまり、汚れがない状態にするだけでなく、職場環境や設備などに不具合がない正常な状態を作り上げることが清掃(掃除)の目的とされています。

 

清潔[一般的には、汚れがなく、きれいな状態を意味する。また衛生的であることや、道徳的であることなどの意味でも用いられる]

5S活動においては、整理・整頓・清掃の 3 つの活動(3S)によってできあがった正常な状態を維持する活動とされています。そのため、清潔に具体的な活動はないと言われる場合もあるようです。
しかし、一旦、整理・整頓・清掃を行っても、乱れやすい箇所、汚れやすい箇所や清掃がしづらい箇所が存在します。そのため、これらの箇所に対策を施したり、管理の基準を改めて見直したりといった活動が必要となり、その問題解決活動が清潔の段階の活動とも言われています。

また、道徳的な意味として「人格や品行が良く、いさぎよいこと」、「いつ誰が見ても、誰が使っても不快感を与えぬようにきれいに保つこと」などの定義があり得ます。
すなわち「人の行動」や「人へのストレス軽減」などの意味を持たせることもあります。
『身だしなみ』も5S活動の一部ということですね。

 

しつけ[4Sを習慣づけ維持し、更により良い方法を探究すること。職場のルールや規律を守ること。決めたことを必ず守るように徹底すること、など]

「規律を守ること」そして「習慣にすること」、さらに「継続的に改善すること」などの意味もあります。挨拶・礼儀などを含める場合もあります。
一般的には、礼儀作法や言葉遣いを身に付けさせることを意味します。
5S活動においては、他の4つの活動で決められたルールを守れるように、習慣付けることとされています。
新しい習慣が身に付くまでには、注意や指導も必要となるため、しつけは監督者(先輩)による指導の活動と見なされます。

しかし一方で、ルール自体が現状とかけ離れていたり、守りづらい状態になっていることもありますね。そこで、ルールや環境を見直し、改善していくといった問題解決の活動もしつけの段階の重要な要素に含まれます。

 

まとめ

5Sの意味は、これが正しいといった絶対的なものは無いようです。
同じPACでも、本社の5S、公演セクションの5S、ホールの5Sや劇場での5Sなど、活動の内容が異なる場合もあります。
それぞれの仕事や状況に合わせて、また、目的やレベルに応じて、各事業所でも意味を良く考え、活動が行われています。

 


 

㈱パシフィックアートセンターは、劇場、ホールの舞台設備、照明、音響、映像まで舞台技術をトータルサポートする会社です