災害図上演習を実施しました

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PACでは、毎年「災害図上演習」を実施しています。
災害図上演習とは、図上訓練、机上訓練とも言います。
これはその名の通り、実際に参加者が体を動かすことなく、模擬的な災害状況を想定して机上で行う訓練です。

図上演習では、架空に想定されたシチュエーションでの対応や意思決定を試されます。
このことで時々刻々と変化する災害状況を具体的にイメージし、迅速かつ的確な対応や意思決定の方法を学びます。

東日本大震災では、実際に図上演習通りに行動して難を逃れたケースもあれば、演習で設定した状況をはるかに越えた津波に遭い、生かせなかったケースもあったと言います。
しかし、この演習の目的は、実際におこる災害を特定することではなく、災害に遭ったときに次に訪れる状況を予測し、意思決定を速やかにおこなうトレーニングにあります。

今年は5月から7月にかけて事業所毎に実施し、のべ356人が参加しました。
毎年、災害の状況設定は少しずつ変えて実施します。

今年は
18:30開演の催事を控えた18:00頃、体感で震度5弱ほどの大きな地震があり、館内で停電が発生しました。
館内は非常用照明が点灯されていますが、一般電源は使用できません。屋外を見渡したところ、日は既に沈んでおり、周辺でも見通せる範囲では停電が発生している様子です。どのような事態が予測されますか。様々な状況を想像し、どのような行動をとるべきか答えてください。また、事前に準備しておいた方がいいことがあれば、考え付く限り挙げてください。

という設定でした。

               画像2.png

頼みの綱の非常用電源の寿命を把握できていなかった、という発見がありました。
以下、その他の事業所で参加した方の感想です。

「同じ業務をしている仲間と、いろいろな注意点が出たので自分だけでは気づけない様々な状況を想定できました。
印象に残っているのは、マイクが使えないときにトラメガや代わりになるものが必要になること。そのトラメガも使える状態なのか定期的に点検が必要ということが把握できました」

「災害は起きるという前提のもと、職場の仲間と災害について考えを情報共有することは有意義であると感じました」

「机上で行うからこそ、冷静にそれぞれの意見や注意点を共有することができました。
改めて緊急時の対応について皆で向き合い考える時間ができ、とても良い機会となりました」

私たち舞台人は、臨機応変に行動することには慣れていると自負していますが、いざというときにパニックにならないよう、こんなトレーニングを地道に重ねています。

 

㈱パシフィックアートセンターでは、品質方針にもとづき、 常に安全を最優先し業務にあたっております。