フレネルレンズライト(Fresnel lens Light)
これも舞台で使われる代表的なライトです。呼称としては、フレネルが舞台照明業界全体に通じますが、日本の照明機材各メーカーの型名で呼ぶことも多い機材です。ただ、機材型名のなかに、ほぼ「F」が入ってますので、機材型名の中に「F」が入っていたらほぼフレネルと考えて間違いないと思います。
凸レンズとは違い、先のレンズ部分が波紋のようになっているレンズが1枚をはめてあります。
この波紋によって光を拡散させる効果があります。
こちらも、光源の位置を変えることにより大きさを変えることができます。
構造としてはトツライトと同じく、レンズ一枚、光源(電球)、ミラー、灯体の外側というシンプルな構造になっています。(↓写真参照)
←がレンズ側、電球、ミラー→になってます。
フレネルレンズライトを使う用途として、主に照明の丸をぼんやり出したいときに使うことが多いです。トツとフレネルを比較するとこんな感じです。
左がトツ、右がフレネルです。光の円のまわりのボヤケ方が違います。
小さくするともっとわかりやすくなります。
左がトツ、右がフレネルです。
最近は、フレネルレンズも進化して、波紋の深さ、数などでぼんやり感が変わってきています。
例えば、舞台全面をムラなく染める用途が多いかと思います。
広がる角度に関しては、各メーカーによりレンズの厚さや、灯体の長さ、などによって変わりますが、大体、6°~50°くらいです。
コンサートなどでダークブルーで舞台転換をしている際に、この灯体にダークブルーのカラーフィルターを付けて全体を染めていたりします。