日本舞踊や歌舞伎舞踊などの時、地舞台の上に敷かれる台。桧の板で作られていて、足のすべりをよくするのと、足拍子の響きをよくするために使われます。
基本のサイズが幅3尺、長さ12尺、高さ4寸が1枚となります。これを舞台全面に敷き詰めて専用の舞台を作るのですが、所作台は土足厳禁なので、足袋で舞台に上がる形になります。とても高価なもので、桧の1枚板を並べて作られているので、簡単に替えの効くものではありません。新しいものを用意したくても木の調達も難しかったりするので、汚れがひどくなってしまった場合は表面を削ってしのぐこともあります。もちろん一つだけ削るわけにはいかないので全ての所作を削りなおすことになり、大変な作業となります。
湿気などでずれてしまうこともあったり、舞台人が一番気を使って扱う道具の一つです。
客席から見たら違いが分かりずらいかもしれませんが、出演者にとってはまさに「檜舞台をふむ」ことになります。
歌舞伎や日本舞踊に携わるスタッフが、足袋・雪駄なのはそんな時に対応できるようにしているんですね。
また、能舞台はもともとの舞台が桧で作られていて替えがきかないため、舞台に上がるにはとても気を使わなければなりません。歌舞伎や日本舞踊の場合、裏方は黒足袋が基本ですが、能舞台の場合、裏方も白足袋が基本になっているようです。
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