■舞台用語集
今回ご紹介する用語は『ばみる』です。
舞台上では良く使われる"ばみり"ですが、語源は場(を)見るという言葉から派生し生まれたそうです。
ばみり とは?
舞台上の転換を行う際、舞台セットや椅子やテーブルなど目印無しでリハーサルと同じ位置にセットする事はほぼ不可能です。そのために"ばみり"を付け、素早く正確に転換をしています。
また、人の立ち位置を決めるときも"ばみり"を付けます。付けかたはTの字にしたり、×の形にしたり様々ですが、いずれも間違わずに立つ場所が分かればいいのです。
ばみりに使う道具
ばみりには養生テープやビニールテープを使うことが多いのですが、暗転中など暗い場合は蓄光テープという物を使うことがあります。
テープ類の他にも、センターランプやポジションランプと呼ばれている舞台上からしか見えない小さな電球(LEDライト)を使い立ち位置を決める方法もあります。
実際の使用例
実際のセミナーでよく行われる例をご紹介します。
今回は演台(講演台)を使用するときと使用しないときのパターンです。
まずは場所が決まったところでばみりを付けます。
外から見えないように内側にばみります
これで移動しても、簡単にもとの位置に戻せます。
筆者の失敗談
ここからは筆者の個人的な経験談ですが、ばみりを勝手に動かしてしまうと照明さんに怒られてしまうので、決まった位置を動かすときには周りの人に許可を促しましょう。
また、ばみりをつけるときに床がカーペットなどの場合は、ビニールテープなど粘着力が強いものはNGの場合があるので注意が必要です。