ばみり、ばみる

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舞台上では良く使われる"ばみり"ですが、語源は場(を)見るという言葉から派生し生まれたそうです。

舞台用語集


今回ご紹介する用語は『ばみる』です。

舞台上では良く使われる"ばみり"ですが、語源は場(を)見るという言葉から派生し生まれたそうです。

 

ばみり とは?


舞台上の転換を行う際、舞台セットや椅子やテーブルなど目印無しでリハーサルと同じ位置にセットする事はほぼ不可能です。そのために"ばみり"を付け、素早く正確に転換をしています。

また、人の立ち位置を決めるときも"ばみり"を付けます。付けかたはTの字にしたり、×の形にしたり様々ですが、いずれも間違わずに立つ場所が分かればいいのです。

かわら版ばみり01.jpg

 

ばみりに使う道具


ばみりには養生テープやビニールテープを使うことが多いのですが、暗転中など暗い場合は蓄光テープという物を使うことがあります。

テープ類の他にも、センターランプやポジションランプと呼ばれている舞台上からしか見えない小さな電球(LEDライト)を使い立ち位置を決める方法もあります。

かわら版ばみり02.jpg

 

実際の使用例


実際のセミナーでよく行われる例をご紹介します。

今回は演台(講演台)を使用するときと使用しないときのパターンです。

まずは場所が決まったところでばみりを付けます。

かわら版ばみり03.jpg

外から見えないように内側にばみります

かわら版ばみり04.jpg

これで移動しても、簡単にもとの位置に戻せます。

かわら版ばみり05.jpg

筆者の失敗談


ここからは筆者の個人的な経験談ですが、ばみりを勝手に動かしてしまうと照明さんに怒られてしまうので、決まった位置を動かすときには周りの人に許可を促しましょう。

また、ばみりをつけるときに床がカーペットなどの場合は、ビニールテープなど粘着力が強いものはNGの場合があるので注意が必要です。