パーライト(Par Light)
(Parabolic aluminized reflector light(英語Wikiより))
パーライト、シンプルライトなどと品名として言われますが、総称してこの形のものをパーライトと呼びます。
(ちなみに、カバー写真もパーライトです。)
最近一番よく使われる代表的なライトです。呼称としては、パーライト(そのままですが...)が一番通じますが、「~持ってきて」と言われるときは、通常電球のサイズで呼ぶことが多いです(後程解説します。)。
構造も、単純で、筒にレンズ付きの電球が付いているものだと思ってください。
このように分解すると電球部、筒部に分かれます。
左側に電球、右側が灯体部、電球の下に電球押さえの輪があります。
(余談ですが、この輪を似てるので孫悟空の輪ということもたまにあります。余談です...。)
電球の右半分側の銀色の部分がミラー部になります。
この構造上、トツライトやフレネルのように大きさを変えることができません。
まず筒の構造から、
単純に電球に合う太さの筒と、ソケット部から成り立ってます。
トツやフレネルのようにレンズもミラーもありません。これは、電球にレンズもミラーもついているのでこのような構造で十分なのです。
続いてパーライトの電球について。
電球は、前述しましたが、レンズ、ミラー、電球(光源部)が一体となってます。光源部はハロゲン電球です。
電球の直径によってもサイズの呼称、レンズの種類によっての呼称。また光源部の電球もワット数が数種類あります。これらを組み合わせて電球を呼称します。
まずは、電球の直径のサイズから。
Par64、Par56、Par36、Par16という種類が代表的です。
64、36、16という数字は、1/8インチから算出されています。
Designation |
Nominal Dia. |
Nominal Dia. |
PAR64 |
8インチ |
200mm |
PAR56 |
7インチ |
175 |
PAR36 |
4.5インチ |
115 |
PAR16 |
2インチ |
50 |
上(灯体)下(電球)とも par36(左)とPar64(右)
主流はPar64が主流です。またPar36はミニパー、サブロクパー、Par16は、バーディ、イチロクパー等と呼ばれることもあります。
次に、電球を点灯して出た明りの大きさ(太さ)によって各電球の呼び名があります。
M(ミディアム)...ちょっと太めの幅(現在では、たぶん一番太目) レンズ面は車のヘッドライトみたいです。 |
|
N(ナロー)...Narrowなので細めと言えるかもしれないが、照明業界ではオーソドックスなサイズ。 レンズ面はフロストがかかってます。 |
|
VN(ベリーナロー)...一番細い。フィラメントが若干見えるが、 細い照明が得られる。レンズ面は透明です。 |
主なパーライトの電球は以上ですが、特殊なものもあります(ありました)。
W(ワイド)...Mより太い幅、あまり見かけない。
F(フェザー)...今は無い?電球交換タイプ。レンズレスでミラーのみ電球は縦に入れるのでVNよりさらに細いビームだった。(但しソースフォーパーという機材はこれに近い。)
AC...1つ24Vの電球。4台を専用ケーブルで直列でつなぐ(日本の交流電源は100Vのため)
これも電球が縦についていて細いビームが得られる。但し、4台中1台でも球切れすると4台とも消えてしまうという、悲しいことが起こります。
これに電球のワット数の頭の部分の「500W」の「5」、「1kw」の「1」などを加えて「5N」、「1M」などと呼びます。
1kw ナロー |
1N |
500w ナロー |
5N |
1kw ミディアム |
1M |
500w ミディアム |
5M |
500w ベリーナロー |
5VN |
またACに関しては、4台で1kwというものなのでそのまま「AC」と呼びます。
300Wの電球もありますので「3M」や「3N」などもあります。
ですので、前述した「~持ってきて」は、「5VN持ってきて」、や「1N持ってきて」と言われます。
またこの際のパーライトはPar64の500Wベリーナローを指してます。
また筒の長さが、長いものと短いものがあり、長い方を「パーライト」、
短い方を「ショートパー」と呼びます。
(後編へ続く)