音響部会ワークショップ&全体会が行われました

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この記事は2019年3月に公開されました。

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去る2月19日、三郷市文化会館小ホールにて、PAC音響部会が主催するワークショップと全体会が行われました。
PACでは、社員の技術力向上のため、各部会主体のワークショップが不定期ですが行われています。今回は音響部会のワークショップとその後に行われた全体会にお邪魔しました。

デジタルミキサーとDANTEネットワーク

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今回のワークショップのテーマは、YAMAHAの音響卓とDANTEネットワークに関してです。
ヤマハサウンドシステムさんにご協力頂きました。ありがとうございます。

DANTE(ダンテ)というのは、簡単に説明すると音声をやり取りするためのオーディオネットワークの規格のことです。
PACが管理しているホールの中でもいくつかはDANTEネットワークや機器を使用しています。

始めにスライドを使用したネットワークやDANTE機器に関しての座学があり、その後QL・CL(デジタルミキサー)を使用したネットワーク構築の実践を行い、設定を間違えた際のエラー表示の出方なども確認しました。

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参加人数が多いため、システムが2セット組んであり、分かれて見ることが出来るようになっています。
デジタルミキサーの新しい機能の紹介などもありました。

「この機能はこのような場面で使うといいね」、「この前の現場ではこの機器をこんな風に使ったよ」など技術者同士の情報交換が行われる場面も見られました。

ワークショップの後は全体会になるのですが、この間少し時間が空いたので、参加者の中から二人にお話を聞きました。

【3年目若手のKさん】
― 現在配属されているホールでDANTEを使用していますか? ―
はい。RioやCLなどのDANTE機器やネットワークを使用しています。

― 今日のワークショップで一番印象に残った部分は? ―
普段ホールではすでに組み上がっているシステムを使用することが多いので、今回ネットワーク設定の詳しい部分を見れたり自分で繋いでみたり出来た所です。

― ワークショップで得た知識を今後の業務で活用していけそうですか? ―
はい。ただデジタルネットワーク機器を使用していく上では、今回ワークショップに参加しただけで終わりにせず、さらに自分でも詳しい部分を調べてみたり覚えて行かなければいけないと感じました。

【ベテランのTさん】
― 現在配属されているホールでDANTEを使用していますか? ―
今までは使用していなかったのですが、現在ホールが改修中で、改修後のシステムはDANTEネットワークになります。

― 音響のシステムがアナログからデジタルに変わっていくことに関して思うところなどはありますか? ―
以前アナログしか選択肢がなかった頃はラックなどのシステムを組むのに時間がかかったり、卓やマルチケーブルのセッティングに人数が必要でしたが、システムがデジタルになることでそのような時間を短縮することができ画期的である反面、トラブルシューティングにはより深い知識が必要になると感じています。
そのような意味でも今回のワークショップはデジタルネットワークの知識を得るのに有意義な会でした。

運営送りについて考える

全体会グループワークのテーマは運営送りに関してです。
調光室や楽屋、ロビーなどへの送りは、ホール管理の音響とは切っても切れない関係で常に念頭に置いておかなければいけない事柄です。
普段の業務の中で気づいたことや、他の事業所と共有するべき事項など、活発に意見が交わされました。

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まとめ

今回の全体会では、なんとワークショップで講師をして下さったヤマハサウンドシステムさんがオブザーバーとして参加。ホール施工時のスピーカー位置や系統分けなど、メーカーさん側の観点からグループワークに参加して下さいました。

PACではワークショップは不定期ですが、全体会は年2回定期的に行われています。
事業所の催事の都合もあり、全員が揃うわけではありませんが、技術者同士情報交換を行う様子や、新しい技術を勉強する様子をご覧頂きました。

 


 

㈱パシフィックアートセンターは、劇場、ホールの舞台設備、照明、音響、映像まで舞台技術をトータルサポートする会社です