照明部会ワークショップ"映像と照明"

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PACホームページご覧の皆様おはようございます。
本日は弊社の組織である照明部会のワークショップを取材しました。

弊社では各技術部門に部会という組織があり、舞台部会・照明部会・音響部会と別れています。
各部会では全事業所で起こったトラブル解決法やノウハウなどを共有し日頃の活動に活かしています。
今回はその中で照明部会のワークショップ(勉強会)の一部をご紹介します。

講演会.jpg
テーマは"映像と照明"です。
昨今コロナ感染症の影響もあり、リモート出演やオンライン配信が多くなり映像を利用する催事が増えています。
その中で、今までは客席から見える照明だけを気にすれば良かったのですが、無観客となればすべての視聴者はカメラで撮影した画面越しの映像を見ることになります。

人間の目とカメラ越しでは同じようで同じではありません。
人間の目はとても優秀で、まぶしければ目が調整し見たいモノへ焦点を合わすことができます。

しかしながらカメラはそうはいきません。
我々は人間の目に合わせた照明のノウハウは多いですが、カメラを通した照明に関しては知識が少ない方も多く、そのための勉強会となりました。

またライブ映像をスクリーンへ投影する場合、舞台上を明るくし過ぎると投影された映像が見えにくくなってしまいます。
照明灯体の吊ってある位置や角度を考えバランスを取ることで舞台上の人も良く見え、スクリーンも見やすいというテクニックも共有していました。

【講演会のパターン】
講演会のパターン.jpg
最初は講演会のパターンです。講演会を想定し演台がある設えとなります。
ここでは見た目とライブ画のバランスを取る検証を行いました。
トップ、ブッチ、プロサス、シーリングの4か所からの当てを調整し、どのように見えるかを体験していました。

【パネルディスカッションのパターン】
パネルディスカッションのパターン.jpg
次にディスカッション形式における照明です。
決められた仕込みを基に、灯体のバランスを参加者のみんなで作っていきます。
「地明りを70%、シーリングを60%・・・いやこれだと・・・」など、どのようにバランスを取るとどう見えるなど声が飛び交いました。
一番のポイントはどこの灯りを上げるとスクリーンにハレてしまうか(スクリーンが白く見えにくくなってしまうか)などを重点に検証を行いました。

【カラオケ(アトラクション)のパターン】
カラオケのパターン.jpg
最後にホリゾントを使用したアトラクションのパターンです。
カラオケ大会を想定したイメージとなります。各参加者は調光室やピンルームへ入り、モニターを見ながら様々なシチュエーションを体験しました。
「カメラチームはこの時に何を気にしているの?ホワイトバランスはどうやってとるの?収録で暗いと言われてるときはどうすればいい?」など、
弊社映像チームへの疑問・質問を問いかけることも多く、有意義なワークショップになっていました。

調整室.jpg ピンスポット.jpg
  ↑調光室にて操作しながら見え方を検証              ↑ピンスポットも色温度の違いを体験

目とモニターの違い.jpg 映像チームへ質問.jpg 
  ↑目とモニターの違いを体感                    ↑映像チームへ多くの質問がありました

最後のまとめでは、今回の体験したことを活かして現場で良いものを作って欲しいということと、いくら良いバランスでも主催者の意図に沿ったものでないといけないので、最終的に主催者とのコミュニケーションが大事という言葉で締めくくられました。

このように各部会では技術力向上を目的としたワークショップが定期的に行われています。



㈱パシフィックアートセンターでは、では、品質方針にもとづき、 常に安全を最優先し業務にあたっております。