新人研修会を行いました

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新入社員の研修を行いました!

新年度を迎え、早くも1ヶ月がすぎました。
パシフィックアートセンターも、2022年度定期採用が本格的に始動し、もうまもなくエントリーの締切です。すでにエントリーを複数頂いていて、日々増す応募者数に気合いが入ります!
ちなみに2022年度定期採用のエントリー締切は5月31日です。駆け込みの応募も歓迎しておりますのでよろしくお願いいたします!
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ここまで来年度の定期採用のお話をしてきましたが、時は遡って2021年4月1日、パシフィックアートセンターは新卒の新入社員を迎えました。コロナ禍の中での実施となった昨年の採用試験からあっという間、という感覚です。感染対策として入社式はささやかなものとなりましたが、新年度の幕開けにこちらも気持ちが引き締まりました。
入社式の後は様々な研修や講習が数日にわたり行われ、その最後を締め括ったのは「新人研修会」。毎年恒例です。
今回はその新人研修会についてレポートしたいと思います。

...その前に。新人研修会は主に新卒入社の社員を対象に、実際のホールを使用して行うパシフィックアートセンターの技術研修です。毎年4月、技術職の先輩社員が講師・アシスタントを担当し、基礎的な作業について実際に舞台備品を使用しながら学んでいきます。 学生時代に舞台技術とは異なる分野を学んできた新入社員もいますので、この研修会は社員全体の舞台技術に関する知識・経験量を底上げする大事な機会となっています。
どんな研修か、なんとなくご理解いただけたでしょうか。それでは気を取り直してレポートしていきます!

1日目。
点呼後、まずはホールそのものを詳しく理解するために、劇場の構造解説と見学からスタート。 講師の誘導・安全監視のもと、舞台上だけでなく、奈落や調光室等を見学していきます。ここで舞台上に潜む危険箇所を目や講師の説明で確認。 ホール全体を見学したあとは舞台に戻り、実技の研修に移ります。
多くのホールに備わっているピアノの移動の仕方や脚立の安全な使い方、機材を固定するラッシングベルトのかけ方など、職種に関わらず新入社員全員で取り組みます。重大な事故や機材の故障・損傷を防止するために大事なこと。それぞれが熱心に講師の言葉に耳を傾けながら作業を行なっていました。
それが終わったのち、今度は皆さんに足袋・雪駄を履いてもらいました。パシフィックアートセンターでは古典芸能の催事に携わる機会があるのですが、そこでは足袋・雪駄が必須なアイテムであり、入社時にはその二つを支給しています。
履いてもらったあとは所作台を並べて金屏風を出し、日本舞踊の仕込みを行いました。全員で仕込み終えたあとは、それぞれ距離をとりつつ記念写真をぱちり。
作ったばかりの仕込みの内容を記した打ち合わせ表の見方や舞台で起こりうる事故について講師から説明を受け、1日目は終了です。

2日目。この日は朝から職種ごとに別れて研修です。
舞台上を前後に分け、舞台・照明・音響がそれぞれ同時に実際の機材や舞台備品を使いながら指導を行なっていました。音響さんが音を出している傍ら、照明さんは灯体を吊り、舞台さんは綱元の操作を行い...。 実際の催事も様々な職種の社員が連携を取りながら同時に仕込んでいくので、1日目に比べるとより現場に近い雰囲気だったのではないでしょうか。
この日の最後には恒例のケーブル8の字巻きコンテストも行いました。いつもは音響さんのみでやっていましたが、今年は新入社員全員に先輩1名が参戦です。スルスルとテンポよく巻かれていくケーブルが小気味良い! 私も入社時にこの研修を受け、舞台の隅っこで初めて8の字巻きに挑戦しましたが、腕の動かし方で大混乱。頭もケーブルもぐちゃぐちゃになった思い出があります...。
コンテスト終了後、舞台上の清掃を行ない、最後に講師陣から新入社員に向けて労いと激励の言葉をいただきました。 これにて2日間にわたる新人研修会が終わり、新入社員は翌日から各々の配属先へ向かいました。

業務上で大切なあらゆることをぎゅっと詰め込んだ2日間。新入社員の皆さん、本当にお疲れ様でした! 怪我・事故もなく無事終了し、安全確保に尽力してくださった講師・アシスタントの皆さんに感謝いたします。

まだまだ新型コロナウイルスは猛威をふるい、おさまるのはいつになるのか...。
様々な活動が制限される世の中で、芸術が日々に潤いをもたらすことを多くの人があらためて実感したことと思います。
コロナ禍で苦境に立つ芸術文化の世界。そこへ飛び込んできてくれた新入社員のみなさん、今後は芸術を支える同志として共に歩んでいきましょう!

 


 

㈱パシフィックアートセンターは、劇場、ホールの舞台設備、照明、音響、映像まで舞台技術をトータルサポートする会社です