キャリアストーリーVol.02
時間と空間をお客様と作り変える「舞台さん」

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PACでは年齢・性別・学歴・職歴に縛られず様々な人が働いています。
1人ひとりのバックグラウンドは違っても、想いはひとつ。「舞台を通じて、お客様を笑顔にしたい」
その想いを胸に、PAC社員が描くキャリアストーリーをご紹介します。

■プロフィール
有働 正道さん
1999年入社 舞台担当
美術大学を卒業、舞台部会議長、若手社員の教育にも心を砕く

■職歴
埼玉会館
東京国際フォーラム
川口総合文化センターリリア

※2020年1月当時の情報です。

"非日常"を提供する仕事

新人研修会での指導の様子。

「僕らにとっては催事をこなすのは毎日の仕事なんですね。でも舞台に立つ人、それを観に来た人にとっては凄く特別な日です。もしかしたら、その人にとって、舞台に立つことは一生に一度のことかもしれません。そして、その日に立ち会えるというのはとても素敵なことだと思います」と語るのは、21年目の有働さん。舞台セクションに所属し、ホール管理を担当する中堅だ。

ホールが提供するのは"非日常"な空間と時間。ひとたび公演が始まれば、有働さんは催事の円滑な進行を支える。舞台袖にいて、進行表を確認しながら、インカムを通じて各セクションにキューを出す。袖で出番を待つパフォーマーが安心して舞台に向かえるよう声をかける。舞台上、会場、催事そのものを見渡し、進行管理を行う。

勤務先は、大型の公共ホールとして知られる川口総合文化センター リリア。著名な催事やツアーを開催する一方で、市民(法人・個人)が主催する催事も請けている。

お客様が描くイメージに寄り添う

20年以上、愛用する腰道具。コンパクトなところがお気に入りだそう。

催事がない日は、ホールの備品や機構(バトンや幕などの設備)の管理をはじめ、催事を行うお客様との打ち合わせなどがある。公共ホールなので、主なお客様は市民。バレエの発表会、詩吟の会など...多種多様。一人ひとりのお客様の要望に耳を傾け、打ち合わせやリハーサルを経て、より良い舞台になるようサポートするという。

この時大切なのは"普通の感覚"をキープすることだという。「バレエをやっている人の"普通"、オーケストラや、はたまた民謡をやっている人の"普通"に寄り添うのがスタートラインになります。つまりスタート時の目線からいろいろな応用も加え、ゴールへのイメージを共有しながら、リハーサル、本番へと進みます。」気持ちを寄り添わせながら、リハでは客席側からの目線でも見ているという。出演者が気付きにくい"間"の調整などを行うのだ。

「僕らは舞台と客席の境界線に立って、その両方を見ています。どんな舞台でも、そこには"非日常"があるのが面白いなと感じて興味を持った」。有働さんが語る舞台の面白さは少し哲学的だ。

照明、音響ではなく舞台というセクションの選択

そんな有働さんは入社時には専門的な技術はありませんでした。ですが働きながらキャリアアップの選択肢を持てると思い舞台セクションを選んだ。「舞台に関わりたい」「本番に携わりたい」と考えたそうだ。

呼ばれ方は「ホールさん」「舞台さん」。ツアーや巡業などでやって来たスタッフから「あ、ここもPACさんなのですね!よろしくお願いします」という声を聞いたり、「PACさんは前回の〇〇ホールでは良くしてくださって助かりました。凄く安心です」と褒められると、同僚の顔が思い浮かぶ。離れた場所にいる先輩や後輩の働きっぷりを感じることが刺激になるという。

PACのことをもっと知るために