キャリアストーリーVol.10
先輩社員として志すもの

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PACでは年齢・性別・学歴・職歴に縛られず様々な人が働いています。
1人ひとりのバックグラウンドは違っても、想いはひとつ。「舞台を通じて、お客様を笑顔にしたい」
その想いを胸に、PAC社員が描くキャリアストーリーをご紹介します。

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■プロフィール
及川 正勝さん
1977年入社 照明担当
専門学校卒

■職歴
上尾福祉会館(現・上尾市文化センター)
埼玉会館
上尾福祉会館(現・上尾市文化センター)
埼玉会館
川口リリア
東京国際フォーラム

2021年より代表取締役

最近の語録は「後手にならないように」。現場を離れることが長くなり、社員がワクワクして仕事をしているか気になっている。
事業所へ訪問したら遠慮なく声を掛けてほしいさみしがり屋。伝えるだけでなく、伝わったのか念を押すことを忘れない。

※2022年12月当時の情報です。

衝撃の幕開け

「演奏が始まった瞬間、衝撃が走った」という高校生のときに観たコンサート。
東京郵便貯金ホールで行われたFM東京「渡辺貞夫マイ・ディア・ライフ」の公開収録のこと。
普段から通っていたというジャズライブハウスとは違い、聴くこと観ることが初めてのホールでのコンサートだった。
聴くことが目的だったはずなのに演奏よりも照明の演出に魅了されてしまったという。ステージがとてつもなく明るくなり、曲調が変わるたびに照明の色が変化したことに驚いた。
当時はホリゾントライトなどと機材名をもちろん知らない。この業界へ足を踏み入れるきっかけになった。
ジャズが好きなのは今も変わらない。集まってしまったレコードは5000枚を超えた。

 

駆け出しのころ

「及川君はどこに住んでいるの?じゃあ決まりだ」。当時の社長の面接での一言で勤務先が決まる。
最初の勤務地は自宅に近かった上尾福祉会館(現・上尾市文化センター)。少人数の管理体制で舞台・照明・音響と各セクションの業務を経験した。
当時の大宮市(現・さいたま市)の近隣には、観客収容数1,000人を超えるホールはなかった。
そこでは国内も海外も大物アーティストの現場を体感することになる。アーティストだけでなく、一流オペレーターの仕事も目の当たりにした。

社内でも社外でも多くの先輩たちに恵まれ、仕事のほかに野球やテニスを通してコミュニケーションを学んだと駆け出し時代を振り返った。
九州男児でテニス強豪高校出身の先輩からはテニスの手ほどきを受け、その先輩と組んだ市内大会では準優勝を飾ったこともある。レフティーは重宝されたと謙遜する。
実は高校時代はラグビー部に所属し、スクラムハーフで鳴らしていた。

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休日に同僚たちと

九死に一生を得たターニングポイント

今から40年も前になる。現在では考えられないが、調光システムのメンテナンス作業のことだった。
主幹電源のあるフロアとは違う場所で作業していて、電源オンのまま作業し...。作業スペースと利き手の幸運が重なり、気が付いたときには2mも飛ばされていた。
「うちの会社では感電事故で2名が亡くなっています」と照明機材メーカーのメンテナンス担当者の言葉が重く心に響いた。
自分が九死に一生を得たことを知った。飛ばされていなかったら感電死していた。
メンテナンス作業をしていた調光システムは使用不能となり、最新の調光システムに交換工事となり、催事は中止、地元紙にも取り上げられた。
入院中の2週間は、どうやったら会社、仲間、契約先に恩返し出来るのかを考える日だったという。安全への強い意識を自覚した。

 

仕事は思いやり

今も続いているモダンバレエ発表会の現場。先輩から急に指名されたことが"きっかけ"だ。
埼玉県現代舞踊連盟の役員を務めるようなバレエ教室主催の先生からの演出のオーダーに戸惑いはしたが、きめ細かいコミュニケーションを心掛け発表会は無事に終了した。
幸いにも先生からの絶大な信頼を得ることができ、先生のお弟子さんからも発表会の際には仕事を依頼されることも増えた。
時代とともにアナログからデジタルへ機材が進化していく中、最新機材を扱えることが強みとなっていった。
「結局は一人じゃ何もできないでしょ」と仕事をする上で一番大切にしていることは『気遣い』だと語る。他人がどういう風に思っているかを常に考えながら仕事に取り組んでいる。

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オンとオフ

身体を動かすことが好きだ。
学生時代は、卓球、ラグビー、社会人となってからは、テニス、登山(富士山)、マラソンに熱中してきた。
ここ最近はロードバイクが中心だ。地元のロードバイクチームに所属し、ソロでも1日の走行距離が100kmを超えることもあるという。
「仕事だけでは脳が休まらないので、運動中ならは脳を休められるし、リフレッシュできる。自己満足でも達成感がある。運動後のビール一杯と煙草一服も楽しみ」と語る。
上達の理屈が分かれば楽しいし、上達すればもっと楽しい、それは仕事にも通じるようである。

 

求める人材

立場が人を育てることもあり、やらせてみないと分からないこともある。
管理職になってからは「仕事を任せる。自分でやらない。自分のあとは誰だろう」と常に考えている。

求める人材を「会社の理念に共感すること、しっかりとしたコミュニケーションが出来ること、そして向上心を持ち続けること」と挙げる。
その理由を明解に語った。
仕事はチームでするもの、技術や知識があったとしても一人では何もできない、しっかりとしたコミュニケーションが出来ることが重要。
しっかりとしたコミュニケーションが出来れば、仲間も集まり、技術や知識が無くても、仲間が教えてくれることもある、無いのなら仲間に教えを乞えばいい。技術や知識は後から学べばいいのだ。
そして、向上心を持って学び続けることを忘れてはならない。競争から取り残されないことはもとより、お客様に提供するためにも、積極的に最新技術を学び続けることが大事。それは今も昔も変わらない。

「誰にでも社長になるチャンスはある」と社員や未来の社員にも大きな期待を抱いている。

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