PACでは年齢・性別・学歴・職歴に縛られず様々な人が働いています。
1人ひとりのバックグラウンドは違っても、想いはひとつ。「舞台を通じて、お客様を笑顔にしたい」
その想いを胸に、PAC社員が描くキャリアストーリーをご紹介します。

■プロフィール
有賀 はるなさん
2018年入社 舞台担当
一般大学出身、文学部専攻
■職歴
東京国際フォーラム
※2021年10月当時の情報です。
スポンジのように吸収したい
「先輩を見て、先輩に聞いて、空気を感じて、スポンジのように色んなことを吸収したい」と貪欲な有賀さん。
入社したときは専門的な知識が何も無かったため、とにかく必死でいろいろなことを覚えたという。帰宅してからは、その日の仕事、教えてもらったことをノートに書き留めていた。
この仕事に興味を持ちはじめたのは、高校時代のとき。松本市で毎夏開催されるサイトウキネンフェスティバル(現:セイジオザワフェスティバル)に参加した。
もともと、実家のある長野県では、小学生のころから地元の児童合唱団に所属し、ピアノ教室にも通っていた。
出演者よりも、舞台制作集団の仕事に興味を持ったそうだ。大学では文芸メディアを専攻し、小劇場で制作の手伝いをするうちに舞台を作る仕事に携わりたいと思った。
JR松本駅の横断幕がフェスティバルの観客を迎える
嬉しい再会
「教えられたことを覚えるだけでは、技術は向上しないこともある」と感じているという。
専門的な知識や経験がまだ少ないため、まずは出演者に気持ちよく舞台に立ってもらうことを心掛けているという日々だ。
道具の仕掛け、舞台機構の仕組みなどを理解するのに、自分は余計に時間がかかるからと、時間を見て試したり、ノートを読み返す。
ちょっと嬉しい再会もあった。この仕事に興味も持つきっかけとなった舞台制作集団の一人と、今度は一人の舞台人として同じ現場で仕事をしたそうだ。
変わらぬ地元愛
まとまった休暇があると必ず帰省している。実家には東京駅から特急あずさで3時間ほどだ。
子供のころから何気に見ていた諏訪湖の御神渡りは、上京してからニュース番組を見て、初めて有難いものだと知ったそうだ。
帰省したときお決まりは、両親と霧ヶ峰高原の稜線を走るビーナスラインをドライブすること。四季折々の自然と、美しい山々で心が洗われるという。
最近はコロナ禍の影響で、しばらく帰省はできていない。上京しても地元愛は変わらない。
そんな最近の休日は、江ノ電電鉄に乗って海を見に行くようになった。海なし県で育ったためなのか、一日中でも海を眺めていられるそうだ。
長野県出身でも、蕎麦とウィンタースポーツが実は苦手、芋焼酎を好む。
霧ヶ峰高原の稜線
これからも恩師の言葉を忘れずに
今はとにかく一つずつ着実に経験を踏み、より多くのことを身に付け、できることを増やしたいと前を向く。
自ら進んで仕事を見つけること、割り当てられた仕事をこなすのが第一でも、その空いた時間があると、何か自分にできることはないか探すようにしている。
仕事は与えられるものとは思わず、掃除でもあまり他の人が気付かないような場所の掃除や整理をしたり、普段使用している点検表などを見直して改良したり、自ら進んでできることを増やすようにしているという。この貪欲さはどこから来るのだろうか。
「無駄なことは何ひとつない」と大好きな児童合唱団の恩師の言葉を大事にしているそうだ。
入社以来ずっと書き留めては見返してきたノートはすでにボロボロになった。
入社以来ずっと書き留めては見返してきたノート
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