キャリアストーリーVol.12
でき得る限り親身になれるように

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PACでは年齢・性別・学歴・職歴に縛られず様々な人が働いています。
1人ひとりのバックグラウンドは違っても、想いはひとつ。「舞台を通じて、お客様を笑顔にしたい」
その想いを胸に、PAC社員が描くキャリアストーリーをご紹介します。


藤木➀.JPG

■プロフィール
藤木 理成さん
2001年入社 音響担当
一般大学卒

■職歴
東京国際フォーラム
埼玉会館
さいたま芸術劇場
川口リリア
東京国際フォーラム

※2025年4月当時の情報です。

まさかプロとして音響の仕事に就くとは

藤木②.jpeg学生時代は軽音楽サークルに所属、ボーカルとギターに明け暮れた。
所属サークルにはPA機材があり、学内のライブや録音等で機材の設置から操作まで担っていた。
だから漠然と「音楽に関わる仕事」としたいと思うのは当然の流れだろう。
折しも就職活動の時期はいわゆる「就職氷河期」に重なり、楽器店はじめ音楽関連の小売業...何十社の企業に応募したものの内定は遠かった。
しかし、人生には何があるか分からない。
偶然にも友人からフライヤーを手渡され、音楽業界関連の合同企業説明会が入社のきっかけになった。
文学部学生だった藤木はダメもとで参加、「まさかプロとして音響の仕事に就くとは」と今では笑う。
素人ながら音響機材には触れていただけで、音響専門学校の卒業者が音響の仕事をすると思っていた。

※当社には専門学校の卒業生でなくとも、社内研修などで研鑽を積み、技術職として活躍する社員も多く在籍しています。






 

経験値を積み1mmでも前に進む


藤木③.JPG様々な事業所での経験を積み重ね、気が付けば社歴は20年を超えていた。
現在は東京国際フォーラムで音響を担当、全社の音響シフターを担う。
(※シフターとは業務内容に応じて、経験年数、勤務時間などを考慮、必要な人数を配置し、予定を組む仕事。経験がないと出来ない)。
しかし、いくら経験を積み重ねても、音響の仕事は果てしないと肌で感じることがあるという。
大規模コンサートを請負う音響スタッフの一流の仕事を目の当たりにすると、自分の技術ではとても敵わないと思うことばかりだと言う。
だから自分には無理だと思うのか、それでも1mmでも近づこうとするのか。
「ど素人から始めたからには1mmでも進むしかないので、
日々どんなに小さなことでもひとつ経験値を積みたい」と日常の業務を大事にしている。



 

休日も音いじり...


休日も「音いじり」を楽しんでいる。
ンド活動していたころの自分の音源をDAWを使用して音楽制作に励む。(※DAWとはDigital Audio Workstationの略。コンピューター上で音楽制作を行うソフトウェア)
バンド活動は今も継続している。休日の音楽制作、音楽活動には家族の理解も欠かせない。
それもそのはず、奥さんのほうがバンド活動に勤しんでいるのだ。
奥さんの年数回のライブハウスの出演には息子とともに応援に駆け付ける。
自身のライブハウス出演は年1回ほど、なかなか時間が取れないのが悩みだ。

最近は休日の過ごし方も増えた。サイクリングで息子とともにラーメン屋をめぐることを楽しみにしている。


藤木⑤.JPGマイクケーブル・8の字巻グランプリ2022に優勝したチャンピオンでもある。
一般社団法人日本音響家協会が主催する競技イベント。
10mのマイクケーブル2本を使用し、8の字巻きを行い、速さ・確実さ・美しさが審査ポイントとなりる。
参加者たちは巧緻な技術と創意工夫を駆使して、独自の巻き技を披露する。
 
優勝経験者として大会があると後輩への指導に徹している。

 

 

 

自分の耳で聞くことを大切に


藤木④.JPG
施設を利用することは、主催者、出演者にとって特別な日、それは自身がライブ出演者のときも特別な日でもある。

音響だけではなく、舞台技術だけではなく、でき得る限り利用者に親身なれるような施設にしたいと心を配る。
先輩から言われたことを大事にしている。「今、スピーカーから出ている『音』はどうなのか」。
主催者、出演者、演奏者、観客...が満足する音(音質・音量)なのか、自己満足になっていないか自問自答する。
入社した頃と違い、機材の日進月歩によって、『音』の視覚化が容易になり、目に頼った調整にならないか危惧する。
音響の仕事では当たり前のこと、長年愛用するマイクとヘッドホンと合わせ、五感を研ぎ澄ましながら自分の耳で聞くことを大切にする。



 

PACのことをもっと知るために